秋のデート これからの二人は
いつもの駅
少しだけ先に到着した私
車から降りたら、道路の向こう側に歩いてくる彼が見えた♡
目が合うと、コクンとお互いうなづく
切れ長の彼の目が、少しだけ大きくなる
はぁ~大好きな顔だ( ˘ ³˘)
私は多分笑っている
いつも、ニヤっと嬉しそうにするねと言われるから
車に乗りこみ
「さて、どこ行こう?」
「どちらへ?」
「どうしようかな?」と言いながらエンジンをかけて
こんな気持ちのいいお天気
湖まで行っちゃおうかな~♬と心の中で思っていた。
走り出して最初の信号待ちで
彼の膝をポンと叩く
「なに~?」
「何でもな~い」
照れくさいのです・・・(〃ω〃)
徐に「ちょっと、ご相談があって話しするね」
「奥さんが、有給をカウントし始めたの」と彼が言った。
奥さんが・・・と言う言葉がしばらく耳に残り
一瞬内容が入ってこなかった
...有休をカウント・・・??
心拍は一気に急上昇
「えっ、、どういうこと?怪しまれてるの?」
咄嗟にそれしか言葉が出てこない
でも、怪しまれいる訳ではなくて、そこは一安心したけれど
昨年、消化せず自動消滅した分が、かなりあって
彼の有給を把握して、調整しなきゃってことのようで・・・・・・
◆「先週末にそのこと知って、メールで伝えるより、今日会えるから直接言おうと思ってた。」
◇「そうか、、ここ数日、メールの違和感は、これだったのね。」
◆「変だった?」
◇「うん、テンションが低いし、いつものデート前の感じではなかった。」
◆「エロ少な目で物足りなかったかな」
◇「そうじゃなくて( ̄□ ̄;)!!でも、疲れてるのか?なんか様子が変だな、と思ってた。」
きっと数日間、伝えなきゃの重圧があったのでしょう。
「こうやって、今日みたいに有給使って会うのが難しくなる」
・・・・・・
もう会えないの?
その真意は?
でも、ご相談とも言ってるし
どうにかしようとしてる?
終わりにしようではないよね?
頭の中はグルグルし出して、、
私の、心ここにあらず
しばし沈黙
◆「泣いてるの?」と、こちらを見てきた。
◇「泣いてないよ」って、強がる私。
今日のこれからを時間、貴重な時間、今は涙は引っ込んでて、そう思っていた。
そして、有給のことを彼が詳しく話し始めた。
年間有給〇〇日
今年に入り、私との逢瀬に使った有給3日、半休1日が奥さんのカウントと既に帳尻が合わなくなっているって…
どうにか誤魔化すしかないのだろうけど
私が口出しできるところではなく、うん、と聞いているしかなかった・・・
平日は、仕事終わるの遅いし
土日は、ご夫婦で一緒に過ごすでしょ
休みも管理されたら
もう会えないのかな…と私は言った。
絶望的な気持ちになった。。。
通常の有給とは別に、知られていない季節休みたいなものが、5年に5回ほどある
(つまり年1回...)
あと家族の誕生日休として年1回ある
そう言って、わずかな期待を持たせてくれた。
最大で年2回の特別な休み
それだって、いつ知るところとなるかもしれない。
次は季節を越えて
いつ彼に会えるのだろう?気が遠のく感覚にもなった。
土日で、もし一人になるようなことがあったらどうかな?と私が言ったので
普段、家庭のことは聞くことはないし、彼もほとんど話すことはないのだけれど、このことで奥さんのことをいくつか知ることとなった。
趣味がなく、パートも短時間
土日に、彼の用事はあっても
奥さんが家を空けることは、ほぼない。
お子さんも手のかかる年齢ではないので
共に過ごすのは、奥さん自身の意思なのだと思う。
いつも一緒に過ごしてるとは聞いていたけど
ここまでとは。。。
子どもの関係、自分の趣味、地域の役割
何もない週末が珍しい私からすると考えらない。
夫に合わせて、そういう暮らしをしている方もいるんだと改めて思った。
(長年すれ違い夫婦をしている、わたしの感覚がおかしいのかもしれませんが...)
彼は充分、愛されているのだ。。。
性的なこと以外
ここは二人で承知していること
お互いに、性的に満たし満たされる存在でいたい
ただ、それだけではなく
心が触れ合うことがなければ意味がない
のっこは欲しがりだなって、彼は言うけれど
欲しいものは、欲しい。
そうよ、女は贅沢なのってね(笑)
.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:
お天気は絶好の秋晴れ
泣いてる場合ではない
楽しまなきゃ
不安な気持ち
そっと蓋をして
今日の”いちくん”を全身で感じよう
湖までドライブ
運転しながら、不思議と落ち着いてお喋りしていた
そしてボンヤリ考えたのは
奥さんは、きっと平日長時間働てる彼のこと
心配なんだよね
休める時は、ちゃんと休んで...
そういう意味で、有給管理しているように思う
家族に負担や不安を与えるような
お付き合いはしていないはずだから。。。
これは、私の驕りなのかもしれないけど
決して気づかれることがないように
それを一番に考えてきたから
もし、彼が私と過ごす時間を
諦めるなら
私は受け入れるしかないよね
また今年も彼に振られちゃうのか。。。
それは切ない
そんなのイヤ
でも、きちんと相談してくれている
あれほど臆病な彼が
無理をしないで
会えること、これから模索していけるのかな?
さて、湖に着いた!
【そんなデートの出足...つづく】
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。