nokkoの小部屋

ほっこり優しい気持ちで 明日につながりますように

話したくなったら 墓石の前に

祖母の七回忌があり、お墓に行ってきました。


少し高台にあるお墓でも
桜が綺麗に咲いていました。


ピンクのグラデーション

山の緑が
重なり合って

まさに春色


祖母より一年早く亡くなった母が
「今が一番いい季節よ。桜見事でしょ。」って
そう言ってる気がしました。


妹と、「そうそう、ばぁば、寒いの嫌いだったから、きっと暖かくなって喜んでるね。」って。


祖父、祖母、叔父(長男)、そして母
すでに4人がこちらのお墓に眠っています。


兄妹で存命なのは
次男の叔父さんと、末っ子の叔母さんのみとなり
法事に顔を出せる人も少なくなってきました。


叔母は若い頃から海外に住んでいて、もう日本には帰住しないようなので
叔父は、「次は、俺だからな。それまで、じいさんばあさんを頼むよ。兄ちゃん姉ちゃん。」ってお墓参りの度にそう言います。


「そう言ってるうちは、大丈夫ね」と、いとこがピシャリ
「そうそう。100歳まではまだまだ長い!」
毎回お決まりのくだりで、笑いながら締めくくるのです。



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わたしが一番近いこともあり

お彼岸や法事以外でも
ことあるごとに、お墓参りに来ます。


母の誕生日

母の日、命日

そして、母に話したくなった時


子どもが高校合格したよ
彼女ができたらしいのよ
〇〇ちゃんが結婚したのよ
赤ちゃんが生まれた、いとこのことなど・・・
自分のことも少し

検診で異常見つかったこと

不安な気持ち

それが普通検診に戻り経過観察になったこと

それと、好きな人が出来たの。とか。


母だったら何ていうかな?
子どもたちを優先しなさいよ
まずそこが一番でしょ
子育てが終わったら、あとは好きにしたら?って
否定も肯定もしないのかもしれない。

でも、私が幸せでいることを誰よりも願ってくれている。


母自身が離婚を経験し
私たちが成人するまで耐え忍んだ人だったから
父から解放された母は、一人で逞しく自由に生きた
孫たちに囲まれ、友人と旅を楽しみ
でも、あともう少し早かったら
もしかすると、人生の後半を共にする伴侶と巡り会ったかもしれない。
学生時代、背中を押してあげることが出来なかったことを
ずっと悔やんでもいます。


母には、全て見透かされている気がするから
離婚なんて考えてないでしょ
そんな相手じゃないでしょ
好きってだけで
見誤っちゃいけないよ
いつも襟元を正される


あの頃の母に近い年齢になったわたし
まだまだ、話したいことはたくさんある。


これからも、ここが
私にとって大切な場所。。。