nokkoの小部屋

ほっこり優しい気持ちで 明日につながりますように

絆創膏と路地裏の猫

時間は昼下がり


彼は家に戻らなきゃならない時間


このまま帰るのは、私には早過ぎるので


「散策しながら帰ろうと思って。」そう言うと


「どちらまで?」


「うーん、ここからそう遠くはないところ。この近くにある〇〇〇とか?この前見つけたの。他に何かあるかな?」


いちくん、スマホでマップを見てくれ


「ちょうどいい距離だと、こっちの◯◯とかは?」南の方角


「あ~確かに距離は良さそうだね。」


「でも、帰りの路線で迷うか・・・私鉄まで遠いしね。◯◯◯はどう?商店街もあるよ。」


彼が提案してくれたのは
以前、私が散策したいと言ったことのある
とある路線の始発駅がある街です。
いつだったか、彼に話した商店街の話し
私の住む街には商店街はなく、憧れがあること(^^;
雑多な感じと、人との距離感、活気と安さ
人々の日常がそこには沢山あって
商店街には魅力がたくさんあるよねって
話したことを覚えてたことが嬉しい♪(´▽`)


「その路線だったら途中下車しても、歩いてもいいんじゃない?帰るのと同じ方角だから、途中(始発駅がある街)まで一緒に行けるよ。」


「えっ、本当?そこにする~」と即決です🥰


この街から、いちくんの住まいまで
歩くと1時間位のようで
途中、大きな川があって…
越えてみたいけど
越えてはいけない
境界線みたい😌
今回、そのギリギリのところへ。


明るい時間帯
手を繋いだりは出来ないけど
同じ景色を歩めること
嬉しくて仕方ない♡


少し歩くと汗ばむ夏日の陽射し
キラキラした青い空
カラッとした空気
知らない街
柳の街路樹
ランチタイム時
どこかから漂う美味しそうな香り
普通に歩くと置いていかれる歩幅の違い


・・・どれも、新鮮✨


この香りにつられ
一緒にランチ🍴なんて出来たら最高だなぁ〜
お店と彼を目の前に、そんな想像が出来て、歩いてるだけでも楽しい♡



靴の中の違和感・・・
信号待ちで
やっぱりなぁ~のかかとの靴擦れ


「はい」と取り出してくれた絆創膏
゚.+:。(´∀`)゚.+:。
「ありがとう」と受け取り


軽く腕を借り、かかとにぺったん
うん、これで、もう少しいける(笑)


いちくん、やっぱり持ってた。
これが二度目の絆創膏
昔の思い出と照らし合わせ
入れっぱなしで
少し黄ばんだ包み紙
でも、粘着力では間違いない
バンドエイド🩹笑
「もう一枚、予備で持ってな~」と渡されたので
「貰っておくね。」と大事にポケットへイン~(´▽`ʃ♡ƪ) 



「あの歩道橋の先が〇〇〇街だよ。」


「あぁ、もう着いちゃうのね。」


「何気に結構歩いてるよ。30分くらいかかったんじゃない?」


「うん。そうかもね。楽しかったから、あっという間だったけど。」



昔懐かしいパン屋さんを抜けて
商店街の南北のメイン通りへ


何かの撮影をしていて
反射的に「おっと、ヤダなぁ」と
人と自転車くらいしか通れない狭い路地へ


メイン通りから東西の通りに出て


「ここをしばらく味わったら、さっきの駅に向かうといいよ。」


「うん、わかったぁ。」


彼の道案内はこれでお終い


彼は北の方角に
私は西の方角に
ここでバイバイです。


こっち、と手招きされ
一本入った路地裏で
半歩前を歩く彼が振り返り
ぎゅーーっ❤️
抱きしめてくれ


路地裏の猫ちゃんが
こちらを見てました。


「猫ちゃんの陣地かな?こっち見てるよ~」
「そうかもね。」
「ちょっとだけおじゃまさせてね。」って


ぎゅー-っの安心感


少し心配そうに
「ちゃんと帰れる?」って
マスクをずらしてのキス(〃ω〃)


「もう(*⌒∇⌒*)テヘ♪帰れるよ~。」


満面の笑みで、そう言うと


「じゃあ、こっちから行くよ。」と


「うん。またね」「またね~」


猫ちゃんの先は少し路地が逸れて
彼の姿が見えなくなると
あ~ぁ、行っちゃたって
やっぱり寂しくなりかけたところで
再び・・・猫ちゃん越しの彼が
こちらに向かって
手を振ってくれました(^^)/~~~


私も大きく振り返し
角を曲がるまで
見送ることが出来て
路地裏の陽だまりを感じられる
そんな1日となりました♡


そのあと、商店街を歩いていると
すぐに絆創膏は剥がれてしまいました💧
予備のバンドエイドを眺めると
「きっとすぐ剥がれるでしょ~」って
彼の顔が浮かび😅
目の前の雑貨屋さんで少し厚手のソックスを購入(^^♪
バンドエイド+ソックスで
よし!と散策開始~🎵
心身ともに満たされた時の幸せホルモン♡
オキシトシンがたくさん分泌されたのか!?笑
気持ちはどこまでも歩けそうな気分だったのです^^♪
気づくと踵から血が滲んでました💦
合わせて、18,000歩...かなり歩いて
クタクタになり帰路に着きました(笑)



一緒に過ごすわずかな時間は
やはり楽しくて
逢えば気持ちも感じられる


まだまだ続く
お家時間と、今後の新たな環境の変化
見えなくなったら
この日のことを思い出そう
って、そんな気持ちで残した記事ですが・・・


逢えない時間に気持ちを紡ぐ何かを
見失いそうになりになります😭